「二刀流芸人」ってどういう意味?【実際の芸人さんを例に解説!】
この前「お笑い二刀流」という番組名を耳にしたんだけど、お笑い業界でいう「二刀流」ってどういう意味なんだろう?
実はここで出てきた「二刀流」という言葉は、番組のテーマを示すとても大事な言葉なんだ。知っておくと芸人さんを見るときのポイントにもなるから、是非ここで意味を覚えていってね。
というわけで、ここではお笑い業界における「二刀流」の意味を解説します!
ぜひ最後まで覗いて行ってみてね!
お笑い業界の「二刀流」とは?
最近は大谷翔平選手の活躍から「二刀流」という言葉を聞く機会も多くなりましたね。
実はこの言葉、お笑い業界でも使われる言葉なんです。
それを表したのが2020年に初回が放送された「お笑い二刀流」という番組。
ここで二刀流の意味を知った方も多いのではないでしょうか。
ここでの「刀」とはずばり!
漫才
コント
を意味しています。
それぞれの刀を使うことのできる芸人、つまり・・・
「漫才」「コント」どちらのネタもできる芸人
のことを「二刀流芸人」と呼びます。
あれ?そもそも「漫才」と「コント」ってどう違うんだっけ?
この2つの違いは少し長くなってしまうので、ここでは簡単に、
漫才・・・マイクを中心とした芸人同士の会話で笑いを生む
(代表的な大会:M-1グランプリ)
コント・・・舞台全体を使って誰かを演じて笑いを生む
(代表的な大会:キングオブコント)
という理解で大丈夫です!
ただ本質という意味ではもう少し違った考え方もできるので、もし違いを詳しく知りたいという方は下の記事も是非一緒に読んでみてください。
二刀流芸人
さて、お笑い業界における「二刀流」とは、「漫才」も「コント」もできるお笑い芸人産のことでしたね。
しかしもちろん、ただできればいいというものではありません。
漫才もコントもどちらのスタイルでも人気や結果を出している必要があります。
そこでここでは、それぞれの日本最大の賞レースである【M-1グランプリ】と【キングオブコント】に、どちらも決勝進出したことのある芸人の一部をご紹介します!
まいたち
【最高順位】
M-1グランプリ…第2位(2019年大会)
キングオブコント…優勝(2017年大会)
決勝に進出するだけでもすごいのに、どちらもしっかりと好成績を収めています。
かまいたちのM-1グランプリは2019年がラストイヤーのため、史上初の2冠達成は実現ならずですが、「漫才」「コント」をどちらもこなす、二刀流芸人の名にふさわしい芸人であることは間違いないですね!
サンドウィッチマン
【最高順位】
M-1グランプリ…優勝(2007年大会)
キングオブコント…第2位(2009年大会)
こちらも誰もが知る人気芸人、サンドウィッチマン。
こちらはかまいたちの逆で惜しくも「キングオブコント」で優勝を逃していますが、両大会共に圧倒的な結果を出しています。
どちらのスタイルでも賞レースで結果を出すのは本当にすごいですね、、、
二刀流芸人向けの賞レースは?
最近は賞レースの種類も増えてきていますが、私の知る限りでは「二刀流」をテーマとした賞レースはない状況です。
一方で、もし近しい大会として挙げるとするならば、それは「ABCお笑いグランプリ」でかなと思います!
「ABCお笑いグランプリ」ではネタのジャンルに制限がなく、「漫才」「コント」またピン芸や歌ネタなど、なんでもOKなのです。
そのため過去には決勝1ネタ目で漫才ネタを行い、2ネタ目のコントで優勝を決めるといった二刀流パターンでの優勝コンビもいます!
しかしながらもちろん「漫才」のみで優勝するコンビもいるので、二刀流だから有利といったこともないようですね。
もしかすると次に誕生する新たな賞レースは「二刀流No.1決定戦」のような、「漫才」「コント」どちらも披露しなければいけない賞レースなのかもしれませんね
流行り廃りはありますが、1つでも多くのお笑い賞レースが開催され、まだ埋もれている面白いお笑い芸人さんに出会うきっかけができたらなと思います。
最後に
二刀流としてお笑い業界で活躍することは、容易なことではありません。
それは「漫才」「コント」がネタとして本質的に異なっており、必要となるスキルや表現技術も異なってくるからだと思います。
それがゆえに私には「二刀流芸人」が本当にカッコよく見えます。
どちらか1つだけでなく、どちらも極める。
そこには並々ならぬ時間と、力が注ぎ込まれているはずです。
今後もM-1グランプリとキングオブコントは毎年どちらも開催されると思われます。
是非皆さんも、
「この芸人さんはコント職人なのか?漫才芸人なのか?それとも二刀流芸人なのか?」
そんな視点で見てみると、また芸人さんの新たな奥深さを見つけるかもしれません。