【天丼?出囃子?】お笑い用語集
それぞれの業界に「業界用語」が存在するのと同様、お笑い業界にもお笑い用語が存在します。
芸人さんがトークの中で「天丼」って単語を使ってたんだけど、どういう意味なんだろう?
実はお笑い業界でいう「天丼」は同じボケやギャグを二回、三回と繰り返すことを指すんだ。
もちろん「天丼」という用語以外にも、「出囃子」「サンパチマイク」などなどお笑い用語はたくさんあります!
ここではお笑いをもっと知りたい方向けに基本的な用語をまとめてみたので、辞書代わりにぜひご利用ください!
緊張の緩和
観客を一時的に緊張させたあと、一気に緩和させることで笑いが生まれるという理論。
故 桂枝雀が提唱したもので、著書『らくごDE枝雀』(ちくま文庫)に詳述されている。
「緊張と緩和」と言われる場合もあるが意味は同じである。
天丼(てんどん)
同じボケやギャグを二回、三回と繰り返して笑いを取る手法のこと。「かぶせ」とも言われる。
一回目の直後に重ねることもあるが、少し時間が経ったタイミングや、テーマが切り替わったタイミングなど、相手が忘れたころに再び入れ込むことで、前の笑いを呼び起こし大きな笑いを生み出しやすい傾向にある。
板
舞台のこと。
板付き
最初から演者が舞台にいる状態でネタを始めること。
明転飛び出し
舞台が暗い状態から明るくなったタイミングで芸人が「どーもー」と出てくる登場の仕方。
基本的に漫才で用いられる登場方法である。
暗転板付
舞台が暗い状態から明るくなったタイミングですでに芸人が舞台上にいる(板付いてる)状態の登場の仕方。
基本的にコントでのみ用いられる登場方法である。
ブリッジ
ネタとネタをつなぐ橋の役割をする動きや声のこと。
(例)アンガールズ「ジャンガジャンガ」
サンパチマイク
漫才時に使われる芸人の間に立つマイクのこと。
由来は「C-38」というマイクの商品名からきている。
NSC(エヌエスシー)
吉本興業のお笑い養成所。New Star Creationの略。
書類およびグループ面接による2度の選考がある。
かかる(かかっている)
緊張やプレッシャーなどで普段とは異なる状態であることを指す。
ポジティブな意味でもネガティブな意味でもどちらでも用いられる。
由来は競馬用語の「かかる」であるとされている。
劇場
お笑いの舞台会場のこと。大阪をメインに東京や埼玉、千葉などにある。
つかみ
漫才の始めにお客さんの心を「つかむ」ために行う、ギャグや発言のこと。
芸人ごとに「つかみ」にも傾向があり、この「つかみ」を注目して見る人も多い。
出囃子(でばやし)
芸人が舞台に登場する際に流れる音楽のこと。
芸人ごとに出囃子が決まっているため、好きな芸人の出囃子を覚えているファンも少なくない。
お笑い第七世代(第七世代)
明確な定義はないが、2010年以降にデビューした若手お笑い芸人、1987年以降に生まれたゆとり世代の芸人、1989年以降に生まれた平成生まれの芸人などが該当するとされる。
霜降り明星「せいや」が2018年12月、ラジオ番組『霜降り明星のだましうち!』にて「次の年号の世代を『第七世代』と勝手に銘打ち、20代で区切って固まる」ことを提案したことが発端と言われる。
色物(いろもの)
主となる演芸の「いろどり」になる芸のこと。
たとえば落語を中心に構成されている寄席の場合、落語以外の芸が「色物」となる。
ネタ見せ
ネタを他者に見せることで、主にオーディションなどを指す。
前説
舞台や収録の本番前に行う説明や注意事項。
前説が事前に客を盛り上げておくことで本番に笑いが起きやすくなる。
漫才コント
同じボケやギャグを二回漫才中にコントの設定に入り込む形式のこと。
さて、いかがでしたか???
芸人さんのトークを意識して聞いてみると、意外と多くのお笑い用語が使われています。
この機会にぜひお笑い用語の意味を覚えてみてください!!